映画!このシーン最高だったぜ第1位!

 

独断と偏見で映画のワンシーンに一位を決めました。シーンごとに見ていきましょう。

※ネタバレ警報最大

 

 

史上最高の始まり方!オープニング最優秀賞

2001年宇宙の旅


2001 A Space Odyssey Opening in 1080 HD

 

映画館の最前列ど真ん中の席で、暗転した画面から太陽の光が見え、月と地球とが現れ、有名な『ツァラトゥストラはかく語りき』が奏でられる。曲が盛り上がったとき、MGMとクレジットが出て、次の盛り上がりでスタンリーキューブリック作品と文字が出て、この文字も主張しない細く白いフォントで洗礼されており、フォントチョイスの良さを感じる。そして曲が最高潮に達したとき、陽の光に照らされた地球の手前に2001: A SPACE ODYSSEYと大きく映し出される。最高品質のオープニングである。

 

こんなにカッコイイ登場の仕方アリかよ!登場賞

アラビアのロレンス』のアリ登場シーン


Lawrence of Arabia (2/8) Movie CLIP - Ali's Well (1962) HD

砂漠の向こうの地平線に黒い点がポツンと現れる。この黒い点が徐々に大きくなり、冗談抜きで3分くらいかけてこの黒い点、黒い服を着たアリという人物がラクダに乗りながら、こちらにぱっからぱっからやってくる。こんなにも贅沢な登場シーン他にない。

本気が伝わってくるぜ!世界観造形賞

地獄の黙示録』、特にカーツの縄張りの作り込み

   

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 島の様、人の様、空気の様、すべて入念に作り込まれている。さりげなく吊るされている死体、横たわる死体、佇む獅子像、狂気の世界観が上手く表現されている。

鳥肌!大興奮!映画ってすげえ!部門

トランスフォーマー

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これは冒頭のシーンです。初トランスフォームシーンです。私は幼き頃、テレビでトランスフォーマーのアニメを見ておりましたし、コンボイのおもちゃも持っておりました。なので実写化すると知って小学生だった私は父と映画館へ行きました。アニメのトランスフォームシーンをよく知っている私は心のどこかでそのレベルを想像していましたが、この映画は私の想像を遥かに超越し、子供心に火をつけました。トランスフォームシーンの圧倒的リアルさ、迫力の凄さ、アニメ感は全く無く、本当にヘリや車が人型に変身し、戦っているようでした。鳥肌がぶわーーーーってなり、映画館で立ち上がりそうになったのはこれが初めてです。

 

 

めっちゃ惹きこまれるよ!早く観たくてしょうがない!予告編最優秀賞

トランスフォーマー ダークサイドムーン』この絶望感半端ない!


映画『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』CM編(字幕)

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あくまで独断と偏見よ、あくまで個人的な意見だけどこの予告編から、この予告編の影響からか、これ以降の予告編(特にアクション、ディザスター系)は警告音みたいのが多用されるようになった印象。警告音いいですよね。緊張感も終末感も出せる。シリーズ3作目だから1、2を見てからこの予告編を見てもらいたいな。絶望感が凄いから。

 

 

 

 

 

愚!ゲスの極み!主人公が主人公じゃなかった部門

トランスフォーマー ダークサイドムーン』

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 シリーズ屈指の怒涛の大激闘!さすがクライマックス!長きに渡るオートボットディセプティコンの戦いも終わりが見えてきたとき、センチネルによって主人公オプティマスが殺されそうになる!そこへ!宿敵メガトロンが駆けつけ、ピンチを救ってくれる!ハリーがヴォルデモートに助けられたみたいなものよ!ルークがダース・ベイダーに助けられたみたいなもんよ!こんな燃える展開燃えない以外ないだろう!メガトロンはセンチネルをボコボコにし、オプティマスに言います。センチネルのせいで色々ごちゃごちゃになってしまったから一旦休戦しようぜと。しかしオプティマスはそんなメガトロンに、助けれてくれたメガトロンに、もう一度言います、命の恩人のメガトロンに、突如として襲いかかり(まさかの不意打ちにあたふたして慌てて銃を構えるメガトロンの姿みていられません(泣))、心臓部分を斧で抉り、顎に斧を引っ掛け、まさかの首を引き抜くという非道に出る。極悪非道。感謝の一つもない。ヒーローであるオプティマスが命の恩人の首を引き抜き殺すクライマックス。オプティマス、どちらが敵か分からない! 

 

え!嘘だといってくれ!信じられないシーン部門

ダークナイト』まさかのヒロインの死!

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 わたし、ヒーロー映画って正義は必ず勝つものだと思ってましたよ。ヒロインは必ず助かるじゃないですか。どんなピンチの時だって最後は必ず助けるじゃないですか。この映画にそんなもの通用しないんですね。新たなヒーロー映画を作っちゃったんですね。だから金字塔って言われてるんですね。いい意味でも悪い意味でもワンパターンだったヒーロー映画に新たな展開を次々放り込んだんですね。ヒーローは負けるし、ヒロインは死にますし、正義の味方は悪に染まるし、敵が勝つんですよ。この場面はほんと言葉を失いました。まじか、やりやがったまじか、と。しかしね。わたし、大好きですこういう展開!ありきたりな二番煎じみたいなどっかの映画の焼き写しみたいな展開なんて面白くもなんともないです。みんな言葉を失うような唖然とする展開に興奮したはずです。待ってましたと。これでこそ見る価値のある映画。ところでこんな映画を当時小学五年生の子供に見せますかね父親。後で知ったんですけどR指定かかってるんでしたっけ?たぶん親と行ったから見れたのかな映画館。

素晴らしい!子供向け映画なのに最後まで悪を貫き通した!敵がMVP部門

トイストーリー3』のロッツォ・ハグベア

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 はい、またしてもわたし、子供向けピクサー映画って悪い人も改心すると思ってました。実は全然そんなことないんですよねピクサー。悪はとことん悪で描かれてて、このトイストーリー3はそれが最も現れてるのではと思うわけです。いいですか。クライマックスのゴミ焼却場で、粉々にされるところをウッディたちに助けられた悪の親玉ロッツォは、一緒に脱出しようと行動を共にするわけです。しかし停止ボタンを見つけ、ウッディたちに手伝ってもらい、上に登ります。押すんだ!と絶体絶命のウッディたちは叫びますが、ボタンを前にしてロッツォは「アンディは助けに来るかな保安官」という忘れもしない名言?を口にして、ほくそ笑みながら去っていくのです。えええ!です。助けてもらっておきながら見捨てるのかーい。自分だけ助かるのかーい。お陰様でウッディたちは炎を前にする展開になり、死を覚悟するのです。無事助かるのですが、みんなロッツォを探して仕返ししようぜという流れに。しかしウッディはそれに反対し、「仕返しする価値もない」と吐き捨てるのです。ごめんこれ子供向けだよね?

ということでロッツォはトラックに括りつけられるというそれなりの罰が与えられるのですがそれでも煮え切らないわたしはスクリーンを出たところに飾ってあったロッツォの顔をパンチしてやりました。いい思い出です。しかしこのロッツォが本当に素晴らしい。良いおじいさんかと思いきや悪の首領で、助けられても見捨てるという最後まで悪を貫き通すその姿勢に敬礼。この手の展開は必ず悪が改心してちゃんちゃんという流れになるのですが、そうはしないさすがピクサー。この映画に深みを与えています。 

 

劇場版は原作には干渉しない常識を覆した歴史的作品部門

名探偵コナン 異次元の狙撃手』


たった4音で数多くのファンを惚れさせた男

 驚いたでしょうこれは。何度も考察されていて、予想も飛び交っていたけれど、まさか劇場版で答え合わせとは。秘密が今明かされるとかいう宣伝文句ほど信用できないものはないと思っていたけれど、劇場版が原作に干渉してくるとは!脱帽です。

 

 

脱帽!平伏!史上最高にカッコイイ終わり方部門

『マッドマックス 怒りのデスロード』

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 この映画は映画史上トップクラスなノンストップ未曾有のアクションシークエンスが繰り広げられます。繰り広げられる中で強い絆で結ばれた主人公たちですが、最後のシーンで、自らの砦に戻ってきたフュリオサたちが下を見下ろすとそこには主人公マックスの姿が。マックスは砦に定住せず、また放浪の旅に出るのです。二人は頷き合い、人混みに消えていくマックスの背中を女性たちはずっと見続けているというエンディング。人助けをして去っていく主人公ってやはりいつの時代もかっこいいですよね。そもそも主人公はマックスのはずなのに4作目のこの映画では主人公マックスはどちらかというと脇役的な立ち位置でフュリオサたち女性陣が主役に感じるとの意見があると聞きました。おっしゃる通りですね。ですが、この映画は全体的に女性vs男の構図が成り立っており、フェミニズム的な映画となっていると考えられます。女は産む道具だとか発言した議員がいるとかいないとかありましたが、敵のイモータンジョーも女性をそのように捉えています。そんな敵の手から逃げ出した女性たちが追跡してくる男たちと戦う。その際に共に逃げる旅の仲間となったのがイモータンジョーに捕まっていた主人公マックスでした。マックスは誰にも心を許さず名前も明かさず、過去の亡霊に取り憑かれていますが、生死をかけた攻防戦を経て、徐々に女性陣と心を通わせるようになり、特にフュリオサとは相棒のような関係になっていく過程がまた堪りません。武器を取り上げ警戒していたマックスがフュリオサに武器を渡し共闘する流れは震えました。話を戻しますが女性の自由の勝ち取る映画なので、主人公マックスが女性を助けていたらテーマに合わないわけです。女性が自由を勝ち取るのも男の手助けがなくてはならないってことになってしまうからです。だからこそマックスはあまり主役的な立ち位置には出ず、あくまでフュリオサ中心に女性陣に焦点が当てられます。むしろマックスは彼女たちのおかげで脱出し、彼女たちのおかげで過去の亡霊を振りほどき、自分を取り戻していくのです。そんなチームワークのみんなが、最後のシーンで1人、成功を見届けて頷いて去っていくマックスを見続けるなんてこんなにカッコいい終わり方はないでしょう。私の血を輸血してあげたいくらいの素晴らしさでした。

 

 

以上、映画の素晴らしい場面を見てきました。映画っていうのはやはり良いものですね。今後とも映画を見て、お!いいなこのシーン!っていうのがありましたらまた追記します。主人公ってのは、何も語らず去るものさ。