バーフバリを観た【ネタバレ】

f:id:zinseihaboukenda:20180916123206j:plain

今更ながら話題の『バーフバリ伝説の誕生』と『バーフバリ王の凱旋』を2本同時上映で観てきた。


間違いなく今年1だ。


こんなにも鳥肌が立つ映画は初めてだった。1001回くらい鳥肌が立つ場面がある。終始、鳥肌。鳥肌がひいたと思ったらまたすぐに鳥肌!といった感じだ。


ストーリーは超ド王道を行き、複雑な物語展開や唖然とするようなどんでん返しを期待してはいけない。この映画は一切迷うことなく王道を行く。王の映画だけに。

インド版ハムレット。そんな話だ。


そのため先の展開がわかってしまうという事態が起こる。しかし全く気にならないどころか先の展開がわかるからこそ盛り上がる場面ばかりだ。


この映画のレビューに多いのは「迫力」を賞賛するコメント。そのあまりの賞賛ぶりに期待していったので正直そこまでという感じを覚えた。ものすごい古代戦争スペクタクルなんだけど、どこかの映画で観たような程度で、迫力がすげえ!!とみんながみんな言うレベルではないと感じた。


しかしそれでも迫力はすごい。

滝を登るシーンは56時間くらい観ていられるし、親玉バラーラデーヴァがふんぞり返って乗っていた草刈り戦車をたった一撃で破壊するバーフバリの場面も、親玉を倒す一撃で空中へ飛んだバーフバリの後ろで雷鳴が轟き、雲が父の姿になって浮き上がり、父子の正義の鉄槌がいま下る!という演出も見たことがなくて最高だった!


この映画の凄い所の1つに画の強さがある。シーンの画の強さ。かっこよすぎるシーン。思わずスクショしたくなるような画が連続する。こんなにかっこいい映画は未だかつて観たことがない。


物語は主人公バーフバリがひたすらに主人公補正で難題を解決していくといった展開。

それにしても父バーフバリが真の漢すぎて憧れる。


個人的には『王の凱旋』が好きだ。父バーフバリとカッタッパの喜劇のようなクンタラ王国編がとても愉快だからだ。姫のデーヴァセーナに恋をした父バーフバリが愚鈍な一般人のフリをする一連のシークエンスが終始筋肉映画であるこの映画に華を与えている。


観た人なら全員賛同してくれると思うが、クンタラ王国が敵に襲われ、さあいまこそ正体を現すとき!というシーンの父バーフバリとカッタッパが無双する展開はありきたりだけれど、だからこそ胸熱すぎる。

父バーフバリに勇気をもらい、己を奮い立たせ敵に立ち向かうダメ王子も素晴らしい。

宮殿の廊下でのデーヴァセーナの弓攻撃、追い詰められたところに駆けつけ、正体を現し三本の矢で無双する父バーフバリの姿をみて、恋に落ちるデーヴァセーナ。忙しいアクションシーンなのに父バーフバリを見るデーヴァセーナだけスローモーションで目もとろけていて対比が強調されて名場面。


相思相愛になり、妻を迎えたバーフバリだが、国母と対立する。妻のために王の座すら捨てる漢バーフバリ。


ところでこの映画で空いた口が塞がらないといった場面がいくつかあるのだが、首が飛ぶ2つの場面はその筆頭だ。


『伝説の誕生』で敵のボス、バラーラデーヴァの息子の首を跳ね飛ばした子バーフバリ。ええ首切るの!という衝撃。背後で鳴り止まない雷鳴。かっこよすぎる。


もう1つはもう皆さん大好きのあの場面、デーヴァセーナにセクハラしようとした最高司令官の指を切った罪で逮捕されたデーヴァセーナ(指を切るのもまた爽快)。妻が捕らえられ、普段は見せない怒りを宿してやってくる父バーフバリ。親玉バラーラデーヴァと最高司令官が共謀して裁判を勝ち取ろうとしていたところに父バーフバリがやってきて、最高司令官を威嚇する。親玉が威嚇をやめるよう言うと、脅さなければ真実を言わないと言い、妻になにがあったか問いただす父バーフバリ。明らかに怒っている。「列に並んだ。最高司令官は女性達にセクハラをしていた、私の番が来たので指を切ってやった」と相変わらず強気のデーヴァセーナに、「そなたが悪い」という父バーフバリ。いつも妻の味方だったバーフバリがそんなこと言うとはと思ったのもつかの間、「そなたが切るべきだったのは指ではない、首だ!」といって目にも留まらぬ速さで最高司令官の首をはね飛ばした父バーフバリ。王としての立場も、国母の信頼も、すべてを捨ててまでも妻を守る姿勢に男は学ぶところがあるように思う。そして痴漢をするやつは全員バーフバリに首をはねられればいいと思う。作中屈指のかっこいい場面である。


それにしてもデーヴァセーナが不憫すぎる。美人すぎるが故に大国の王位継承問題に巻き込まれる。男勝りな性格ゆえにトラブルを呼ぶ。愛した男についていったら捕らえられたり追放されたり夫殺されたり25年間捕虜にされたり。そんな彼女が最後の最後で火を灯す場面は悲願達成とはこのことだと思った。


この映画には伏線がたくさんあると聞いた。思いつくのは『王の凱旋』の最後のシーン、まぎれもないこの映画の最後のシーンで、『伝説の誕生』の冒頭で子バーフバリが持ち上げ、滝下に置いたシヴァ神を崇める石像(リンガ)。それが一連の壮大な復讐劇を終え、最後に映る。私はこれが伏線だったことに気づいた。

つまり、このリンガを滝下に置いた理由は、子バーフバリが毎日滝の上に登るのをやめてもらうために育ての親サンガがシヴァ神に祈るためにリンガを水をかけていた。リンガに1001回水をかけると願いを叶うといわれるためだ。しかしもう歳であるサンガが1001回も川まで水を取りに行ってリンガにかけるのは身体に無理があると案じた子バーフバリが、母の苦労をなくすため、「母のため」リンガを持ち上げ、滝下へ置く。これで1001回どころじゃない、未来永劫、水がかかるよと笑顔で言うバーフバリ。これは一見、サンガのためにやったバーフバリ、親思いの優しい男になったことと、筋骨隆々な男に育ったことを分からせる場面かのように思うが、願いを叶えたい人が水をかけなければ意味がないと村の老師は言っていた。つまり滝下に置いたのはバーフバリであってサンガではないからバーフバリが滝に登るのをやめさせるという願いがついに叶うことはなかったわけである。では、滝下に置いたバーフバリの願いが叶うことになるが、バーフバリの願いとはなんだったのであろうか。

劇中では一切説明はないが、前後との関係から見てバーフバリは「母のため」に滝下に置いたので、バーフバリの願いは「母を救う」、または「母に楽させる」類であったことが推測される。これは育ての母サンガのためにやったことであるが、期せずして「真の母」囚われのデーヴァセーナのことを救うという願いがシヴァに聞き届けられたという解釈ができるのである。

うまく説明できないが、サンガのためにやったことがデーヴァセーナのためでもあって、ひいてはシヴァガミのためでもあって、三人の母のためになったということが面白い。

現に滝下に置いたことで、滝の上から仮面が落ちてくる。その仮面のおかげでついにバーフバリは滝の上へ行くことができ、真の母を、国母の願いを叶える旅が始まるのだから。


まるで、願いは叶ったとでもいうように最後の最後でリンガが映る。

バーフバリ、今年1。

映画!このシーン最高だったぜ第1位!

 

独断と偏見で映画のワンシーンに一位を決めました。シーンごとに見ていきましょう。

※ネタバレ警報最大

 

 

史上最高の始まり方!オープニング最優秀賞

2001年宇宙の旅


2001 A Space Odyssey Opening in 1080 HD

 

映画館の最前列ど真ん中の席で、暗転した画面から太陽の光が見え、月と地球とが現れ、有名な『ツァラトゥストラはかく語りき』が奏でられる。曲が盛り上がったとき、MGMとクレジットが出て、次の盛り上がりでスタンリーキューブリック作品と文字が出て、この文字も主張しない細く白いフォントで洗礼されており、フォントチョイスの良さを感じる。そして曲が最高潮に達したとき、陽の光に照らされた地球の手前に2001: A SPACE ODYSSEYと大きく映し出される。最高品質のオープニングである。

 

こんなにカッコイイ登場の仕方アリかよ!登場賞

アラビアのロレンス』のアリ登場シーン


Lawrence of Arabia (2/8) Movie CLIP - Ali's Well (1962) HD

砂漠の向こうの地平線に黒い点がポツンと現れる。この黒い点が徐々に大きくなり、冗談抜きで3分くらいかけてこの黒い点、黒い服を着たアリという人物がラクダに乗りながら、こちらにぱっからぱっからやってくる。こんなにも贅沢な登場シーン他にない。

本気が伝わってくるぜ!世界観造形賞

地獄の黙示録』、特にカーツの縄張りの作り込み

   

youtu.be

 島の様、人の様、空気の様、すべて入念に作り込まれている。さりげなく吊るされている死体、横たわる死体、佇む獅子像、狂気の世界観が上手く表現されている。

鳥肌!大興奮!映画ってすげえ!部門

トランスフォーマー

youtu.be

これは冒頭のシーンです。初トランスフォームシーンです。私は幼き頃、テレビでトランスフォーマーのアニメを見ておりましたし、コンボイのおもちゃも持っておりました。なので実写化すると知って小学生だった私は父と映画館へ行きました。アニメのトランスフォームシーンをよく知っている私は心のどこかでそのレベルを想像していましたが、この映画は私の想像を遥かに超越し、子供心に火をつけました。トランスフォームシーンの圧倒的リアルさ、迫力の凄さ、アニメ感は全く無く、本当にヘリや車が人型に変身し、戦っているようでした。鳥肌がぶわーーーーってなり、映画館で立ち上がりそうになったのはこれが初めてです。

 

 

めっちゃ惹きこまれるよ!早く観たくてしょうがない!予告編最優秀賞

トランスフォーマー ダークサイドムーン』この絶望感半端ない!


映画『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』CM編(字幕)

youtu.be

あくまで独断と偏見よ、あくまで個人的な意見だけどこの予告編から、この予告編の影響からか、これ以降の予告編(特にアクション、ディザスター系)は警告音みたいのが多用されるようになった印象。警告音いいですよね。緊張感も終末感も出せる。シリーズ3作目だから1、2を見てからこの予告編を見てもらいたいな。絶望感が凄いから。

 

 

 

 

 

愚!ゲスの極み!主人公が主人公じゃなかった部門

トランスフォーマー ダークサイドムーン』

youtu.be

 シリーズ屈指の怒涛の大激闘!さすがクライマックス!長きに渡るオートボットディセプティコンの戦いも終わりが見えてきたとき、センチネルによって主人公オプティマスが殺されそうになる!そこへ!宿敵メガトロンが駆けつけ、ピンチを救ってくれる!ハリーがヴォルデモートに助けられたみたいなものよ!ルークがダース・ベイダーに助けられたみたいなもんよ!こんな燃える展開燃えない以外ないだろう!メガトロンはセンチネルをボコボコにし、オプティマスに言います。センチネルのせいで色々ごちゃごちゃになってしまったから一旦休戦しようぜと。しかしオプティマスはそんなメガトロンに、助けれてくれたメガトロンに、もう一度言います、命の恩人のメガトロンに、突如として襲いかかり(まさかの不意打ちにあたふたして慌てて銃を構えるメガトロンの姿みていられません(泣))、心臓部分を斧で抉り、顎に斧を引っ掛け、まさかの首を引き抜くという非道に出る。極悪非道。感謝の一つもない。ヒーローであるオプティマスが命の恩人の首を引き抜き殺すクライマックス。オプティマス、どちらが敵か分からない! 

 

え!嘘だといってくれ!信じられないシーン部門

ダークナイト』まさかのヒロインの死!

youtu.be

 わたし、ヒーロー映画って正義は必ず勝つものだと思ってましたよ。ヒロインは必ず助かるじゃないですか。どんなピンチの時だって最後は必ず助けるじゃないですか。この映画にそんなもの通用しないんですね。新たなヒーロー映画を作っちゃったんですね。だから金字塔って言われてるんですね。いい意味でも悪い意味でもワンパターンだったヒーロー映画に新たな展開を次々放り込んだんですね。ヒーローは負けるし、ヒロインは死にますし、正義の味方は悪に染まるし、敵が勝つんですよ。この場面はほんと言葉を失いました。まじか、やりやがったまじか、と。しかしね。わたし、大好きですこういう展開!ありきたりな二番煎じみたいなどっかの映画の焼き写しみたいな展開なんて面白くもなんともないです。みんな言葉を失うような唖然とする展開に興奮したはずです。待ってましたと。これでこそ見る価値のある映画。ところでこんな映画を当時小学五年生の子供に見せますかね父親。後で知ったんですけどR指定かかってるんでしたっけ?たぶん親と行ったから見れたのかな映画館。

素晴らしい!子供向け映画なのに最後まで悪を貫き通した!敵がMVP部門

トイストーリー3』のロッツォ・ハグベア

youtu.be

 はい、またしてもわたし、子供向けピクサー映画って悪い人も改心すると思ってました。実は全然そんなことないんですよねピクサー。悪はとことん悪で描かれてて、このトイストーリー3はそれが最も現れてるのではと思うわけです。いいですか。クライマックスのゴミ焼却場で、粉々にされるところをウッディたちに助けられた悪の親玉ロッツォは、一緒に脱出しようと行動を共にするわけです。しかし停止ボタンを見つけ、ウッディたちに手伝ってもらい、上に登ります。押すんだ!と絶体絶命のウッディたちは叫びますが、ボタンを前にしてロッツォは「アンディは助けに来るかな保安官」という忘れもしない名言?を口にして、ほくそ笑みながら去っていくのです。えええ!です。助けてもらっておきながら見捨てるのかーい。自分だけ助かるのかーい。お陰様でウッディたちは炎を前にする展開になり、死を覚悟するのです。無事助かるのですが、みんなロッツォを探して仕返ししようぜという流れに。しかしウッディはそれに反対し、「仕返しする価値もない」と吐き捨てるのです。ごめんこれ子供向けだよね?

ということでロッツォはトラックに括りつけられるというそれなりの罰が与えられるのですがそれでも煮え切らないわたしはスクリーンを出たところに飾ってあったロッツォの顔をパンチしてやりました。いい思い出です。しかしこのロッツォが本当に素晴らしい。良いおじいさんかと思いきや悪の首領で、助けられても見捨てるという最後まで悪を貫き通すその姿勢に敬礼。この手の展開は必ず悪が改心してちゃんちゃんという流れになるのですが、そうはしないさすがピクサー。この映画に深みを与えています。 

 

劇場版は原作には干渉しない常識を覆した歴史的作品部門

名探偵コナン 異次元の狙撃手』


たった4音で数多くのファンを惚れさせた男

 驚いたでしょうこれは。何度も考察されていて、予想も飛び交っていたけれど、まさか劇場版で答え合わせとは。秘密が今明かされるとかいう宣伝文句ほど信用できないものはないと思っていたけれど、劇場版が原作に干渉してくるとは!脱帽です。

 

 

脱帽!平伏!史上最高にカッコイイ終わり方部門

『マッドマックス 怒りのデスロード』

youtu.be

 この映画は映画史上トップクラスなノンストップ未曾有のアクションシークエンスが繰り広げられます。繰り広げられる中で強い絆で結ばれた主人公たちですが、最後のシーンで、自らの砦に戻ってきたフュリオサたちが下を見下ろすとそこには主人公マックスの姿が。マックスは砦に定住せず、また放浪の旅に出るのです。二人は頷き合い、人混みに消えていくマックスの背中を女性たちはずっと見続けているというエンディング。人助けをして去っていく主人公ってやはりいつの時代もかっこいいですよね。そもそも主人公はマックスのはずなのに4作目のこの映画では主人公マックスはどちらかというと脇役的な立ち位置でフュリオサたち女性陣が主役に感じるとの意見があると聞きました。おっしゃる通りですね。ですが、この映画は全体的に女性vs男の構図が成り立っており、フェミニズム的な映画となっていると考えられます。女は産む道具だとか発言した議員がいるとかいないとかありましたが、敵のイモータンジョーも女性をそのように捉えています。そんな敵の手から逃げ出した女性たちが追跡してくる男たちと戦う。その際に共に逃げる旅の仲間となったのがイモータンジョーに捕まっていた主人公マックスでした。マックスは誰にも心を許さず名前も明かさず、過去の亡霊に取り憑かれていますが、生死をかけた攻防戦を経て、徐々に女性陣と心を通わせるようになり、特にフュリオサとは相棒のような関係になっていく過程がまた堪りません。武器を取り上げ警戒していたマックスがフュリオサに武器を渡し共闘する流れは震えました。話を戻しますが女性の自由の勝ち取る映画なので、主人公マックスが女性を助けていたらテーマに合わないわけです。女性が自由を勝ち取るのも男の手助けがなくてはならないってことになってしまうからです。だからこそマックスはあまり主役的な立ち位置には出ず、あくまでフュリオサ中心に女性陣に焦点が当てられます。むしろマックスは彼女たちのおかげで脱出し、彼女たちのおかげで過去の亡霊を振りほどき、自分を取り戻していくのです。そんなチームワークのみんなが、最後のシーンで1人、成功を見届けて頷いて去っていくマックスを見続けるなんてこんなにカッコいい終わり方はないでしょう。私の血を輸血してあげたいくらいの素晴らしさでした。

 

 

以上、映画の素晴らしい場面を見てきました。映画っていうのはやはり良いものですね。今後とも映画を見て、お!いいなこのシーン!っていうのがありましたらまた追記します。主人公ってのは、何も語らず去るものさ。

 

雷の撮影に成功した。

オープンカーの助手席から撮影。友達が提案した「カメラ連写作戦」により撮影成功。

f:id:zinseihaboukenda:20180717163058j:plain

ほとばしるイカヅチ。

f:id:zinseihaboukenda:20180717163127j:plain

「まるで核融合」by友達

f:id:zinseihaboukenda:20180717163153j:plain

大爆発したみたいになってる。

f:id:zinseihaboukenda:20180717163342j:plain

カッ。この半端ない大爆発を見ると、なぜギリシア神話最強の神であるゼウスの武器が「雷」なのか分かった気がする。これは勝てない。

f:id:zinseihaboukenda:20180717163528j:plain

空へ立ち昇る龍のよう。クールな雰囲気漂う一枚。

f:id:zinseihaboukenda:20180717163620j:plain

ものすっごいカッコいい一枚。カッコ良さを増すため加工フィルターをかけておりますが、ラスボスの登場を予感させるような一枚です。

「あの雲の中にラピュタありそう」by友達。


雷、男心をくすぐりますよね。上空を撮影できるのもオープンカーならでは。友達へ。また乗せてね。


※雷が鳴っているときは木のそばには立たないように。

地球を侵略しにきた宇宙人がやっぱやめたといって帰るクラシック曲3選

昨今、宇宙人地球侵略ものの映画が溢れかえっている。面白いですよね。
今回はもし本当に宇宙人が攻めてきたときに、このクラシック音楽を聴かせれば、ああ地球人はこんなにも素敵な音色を奏でることができるのかと感動し、壊すのはもったいないとして帰ってくれるかもしれない曲を紹介します。

Ⅰ. 上空に宇宙船が現れたとき。

ドビュッシー: ベルガマスク組曲 ~ 月の光

ドビュッシー: ベルガマスク組曲 ~ 月の光

  • フランソワ・ジョエル・ティオリエ
  • クラシック
  • ¥150
本当に好きですこの曲。なんと美しいメロディなことか!耳から天の川が流れてくるかのような神秘的なメロディ。無駄な音を一切排した洗練された曲であるにもかかわらず、それでいてクラシック界の唯一絶対神のような威厳をもっている。まるでピアノの音色の一音一音が地球上にばくばくと脈打つ鼓動のようである。まるでピアノの音色の一音一音が我々の心臓に音符を刻んでいくかのようである。宇宙船からこの曲を聴く彼らは、魂の芯までドビュッシーの月の光が浸透し、瞳に涙を蓄えながら笑顔で地球をあとにすることだろう。

Ⅱ. もう宇宙人が地上に降り立って、殺戮を始めてしまっているとき。

ジムノペディ第1番

ジムノペディ第1番

心の中をメロデイに大股でずんずん歩かれているかのような曲である。すべてのことが落ち着きを取り戻し、人間は騒ぐのをやめ、音楽に身を委ね、宇宙人は動きがスローになり、目は虚ろになり、殺戮をやめるであろう。心が洗われて、ああなんということだ、我々はなんて愚かなことをしていたのであろかと反省し、謝るように帰っていくに違いない。

Ⅲ. 宇宙人と和解するとき。

亜麻色の髪の乙女

亜麻色の髪の乙女

  • フランソワ・ジョエル・ティオリエ
  • クラシック
  • ¥150
はい出ました、癒しクラシックの貴公子ドビュッシー。前述した「月の光」もそうですがなによりも一番最初の一音が素晴らしいのですよドビュッシーは。たった一音で世界を聴いている人の周囲に構築することができるわけです。最初の挨拶でもうその人に魅了されるようなものです。
亜麻色の髪の乙女」は紅茶を飲みながらの朝食のワンシーンとか似合いそうですね。いつか言ってみたいものです。今日の朝食はなんだった?今日の朝食はパンと紅茶にドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」だったよ。
さて、宇宙人さんはもう帰った者もいれば、殺戮をやめて反省している者もいるわけです。彼らに共通するのはクラシックに魅了されてしまったということ。こんな夜空に広がる満点のプラネタリウムのような音色を奏でることのできる地球人ともっと仲良くしたいと切望することでしょう。さあ和睦ですね。その際にこの曲を流しましょう。彼らと紅茶を飲み交わし、意見を組み交わし、クラシックを聴き交わすのです。

まとめ
この3曲があれば、ある日突然頭上に宇宙船が飛来してきて、未曾有の大殺戮が行われようとしていても、あなたは慌てずにその危機を乗り切ることができますね。もう安心!

火星人ならこれを聴こう洋楽編

いつの日か火星に移住する日がきますね。何も準備せず火星に移住してしまったら、果たして火星では何を聴くべきなのか迷ってしまいます。そこで今回は火星で聴くべき洋楽を紹介しましょう。これであなたも迷うことなく火星人。


1、とりあえず地球を恋しく想う際に聴く曲。

Rhythm of the Rain (LP Version)

Rhythm of the Rain (LP Version)

  • カスケーズ
  • R&B/ソウル
  • ¥250
ああ、愛すべき我らが母なるThe Earthでは雨というものが降っていた!と目元から雨が降るでしょう。ラッキーアイテムはコーヒー牛乳の瓶。わたしは高校生の頃、イトーヨーカドーで突如流れたこの曲を耳にして一目惚れしてしまいました。そのときからわたしのオールタイムベストです。

2、火星をドライブするときに聴く曲。

Castle on the Hill

Castle on the Hill

  • エド・シーラン
  • ポップ
  • ¥250
火星を空飛ぶ車でドライブしてみたいですね。未知の風を感じて、夜空に光る地球を眺めながらこの曲に身を委ねましょう。幸運なことに火星には腐るほど丘(Hill)があります。いまはまだなにもないかもしれませんが、丘の上に城を、タイトル通り、Castle on the Hillを作れるかもしれません。

3、1日を終えようと明るさを消し、街灯が灯りはじめた時間帯の火星都市を散歩するときに聴く曲

Don't Wait Too Long

Don't Wait Too Long

  • マデリン・ペルー
  • ジャズ
  • ¥250
目まぐるしく進む社会と、騒がしい都会の喧騒の真っ只中を、たった二本の足で歩いていく力強い貴方をノスタルジーな、それでいて仄かにコーヒーの香りがするような、それでいてさらに目の前の光景が雨の日の窓ガラスのように滲んで見えるような世界観で包み込んでくれる、そんな曲。

4、もし火星人に遭遇したら、この曲を聴かせようという曲

サンダー

サンダー

サンダー、サンダーって歌う箇所がどことなく宇宙人に通じそうな感じがします。きっと向こうもサンダーサンダー言ってくるでしょう。そしたらすかさずダンダンダンとドラムを入れましょう。ダダダンダンダンと返事してくれます。

5、いやもうそろそろここに書くネタ切れてきましたよ。正直いうと初めから無かったよ。面白くなるのかつまらなくなるのか検討もつかず、ろくに着地点も考えずにとりあえず飛んだスカイダイビングに近い。そんな私にオススメの曲。

The Lion Sleeps Tonight

The Lion Sleeps Tonight

  • The Tokens
  • ポップ
  • ¥150
うぃいいーいいいーいいーい。うぃうぉんもんもうぇええ。繰り返しますが話のネタがもうないので全く関係のない話で場を繋ぎますね。アマゾンで映画を検索してこのブログに貼ったり、iTunesで曲を検索してこのブログに貼ったりできるの凄くないですか。しかも曲に関しては試し聴きができるという優れもの。実際に耳で聴くことができることによって記事の内容がより伝わりやすいと思いました。感動しました。さらにどうでもいいですがいま隣でウグイスが鳴きました。

6、他の星にも移住しようってなったときに聴く曲。

We Know The Way

We Know The Way

アウェ、アウェ。

7、ついに未知の惑星に降り立つ時に聴く曲。

Dirty Paws

Dirty Paws

  • オブ・モンスターズ・アンド・メン
  • サウンドトラック
勇気というものは耳からも与えられるということをご存知か。この曲を聴けば、勇気が耳から入って大脳皮質あたりを刺激して、さあ前を向いて、いざ一歩!ってなるよ。人は皆、アームストロング。

まとめ
ちょっとあまりにも酷い記事だった気がするのでブログ続投するか早くも危ういが、この記事書いてるときにもう一つ記事のアイデア思い浮かんだからそれ書きます。

人類滅亡のときに観るべき映画5選


 

人生とはいつなんどき緊急事態に見舞われるか誰にも予測できない。
もしかすると今日にでも人類滅亡のパンデミックが起こるかもしれないのだ。
宇宙人に侵略されたら?ゾンビに襲われたら?隕石が降ってきたら?地球が割れたら?
もしそうなったとき、シチュエーションごとに観るべきオススメ映画を紹介しよう。
 
1、そろそろあなたの命が尽きるとき。
『LIFE!(ライフ!)』
原題:The Secret Life of Walter Mitty

 

LIFE!/ライフ オリジナル版 (字幕版)

LIFE!/ライフ オリジナル版 (字幕版)

物語:同じことの繰り返しな毎日を過ごしていた主人公が世界を飛び回る。
 
あなたの人生がついに終わりを迎えるとき、この映画を観れば、自分には分不相応だと言い訳したり、周りに遠慮したりして、やりたくてもやってこなかったことを、なぜやらなかったのかと後悔するだろう。そして知るだろう。人生とは、自分の決断と行動次第でいくらでも好きなように彩ることができるということを。もうここで死ぬのならあれをやっておけばよかった、ああしておけばよかったと思ってももう遅い。あなたはもう死ぬのだ。ああ頼むから、もし、もし少しでも私に生きる時間を与えてくれるなら、もし奇跡が起きてあと少し生き永らえることができるなら、自分は必ずや行動に移すだろう。と決断しながら一生を終え、生まれ変わったあかつきには、有言実行人間になること間違いなし。
 
2、あまりの地獄絵図にこれは夢だと思いたいとき。
原題:Inception

 

インセプション (字幕版)

インセプション (字幕版)

物語:主人公と愉快な仲間達が、他人の夢に潜入するという観てるだけで頭良くなりそうな映画。
 
あまりの事態に、ああこれは夢なんだ、きっとそうだ、と思いたくなるときが誰しもあります。頼むから夢であってくれといくら祈っても願い虚しく、現実という目に見えない巨獣が我々に覆い被さるのです。そんなときはこれ。インセプション。夢に潜入する。そんなの序の口よ。夢の中で夢を見る。夢の中で夢を見て、その夢の中でまた夢を見て、その夢の中でまた夢を見る!最高のチームワーク映画だからみてほしい。
 
3、もう知らねえ。おれはこの世界で生き残ってやる。っていうとき。
『マッドマックス 怒りのデスロード』
原題:Mad Max Fury Road

 

マッドマックス 怒りのデス・ロード(字幕版)

マッドマックス 怒りのデス・ロード(字幕版)

物語:核戦争により荒野と化した世界が舞台。主人公が怖そうな人たちとドライブする話(命がけの)。
 
崩壊した世界を受け入れた方々はこの映画をご覧ください。今後の世界の生き残り方が記されております。黄色い世界に赤い炎。あっさりラーメンじゃなくてもっとこってりした脂っこいギトギトラーメンが食べてェ!って輩はこの映画オススメです。ピリ辛じゃなくて激辛が食べてェ!って野郎もこれを観ましょう。太陽をがしっと掴んで思いっきり地に叩きつけるかのような映画で燃えるようにスッキリする。
 

 

 
4、うぇーい(崩壊)のとき。
原題:2001: A Space Odyssey

 

2001年宇宙の旅 (字幕版)

2001年宇宙の旅 (字幕版)

物語:黒い物体に導かれて木星に行くよ。その途中で宇宙船の人工知能が暴走するよ。
 
無。静。進。幼。
あらゆるSF映画のモデルとなり、のちに有名監督になる多くの人たちを映画の道へ歩ませた映画。まさに映画の王。映画好きと語るのならば一度は観ておくべきかと思うが、面白くはない。面白くはないと切り捨てるか、画が芸術的なんだよとありきたりなことを言うか。どちらも真実である。面白くはないが本当に素晴らしい画作りで静止画でも堪能できるレベルだ。だが私は監督のスタンリー・キューブリックの作品のためなら観客をも捨てていくその姿勢を尊敬する。一概には言えないし偉そうに言える立場ではさらさらないが昨今の観客に媚びへつらうような、こうすればみんな好きでしょうみたいな作品は、『2001年』を見習ってほしいと思っている。偉そうに大変失礼致しました。
 
5、1人になりたいとき。
原題:the social network

 

ソーシャル・ネットワーク (字幕版)

ソーシャル・ネットワーク (字幕版)

物語:Facebookを作ったマーク・ザッカーバーグを描く。
 
天才ゆえに無意識に人を傷つけてしまう、他の人を理解できない、などの理由から徐々に友人がいなくなっていく映画。自分をフッた女の子を見返してやりたい一心で世界を変えるソーシャルネットワークを生み出す。いまもなお人気であり、SNSの基礎を築いたといっても過言ではないあのFacebookという巨大コミュニケーションアプリを作った主人公が、実は現実世界ではコミュニケーションが苦手だったという皮肉な話。デビッドフィンチャー監督の映画はどことなく灰色というか青というか黒というか全体的にスタイリッシュなシックな絵作りがなされていて、見ていてカッコいい。スピーディな会話劇なので字幕もいいが吹き替えがオススメ。主人公マークを演じるジェシー・アイゼンバーグの表情がとても繊細。無数の感情を表現しているような顔をする。誰に感情移入するかで見方が変わる、感想も変わる。
 

 

 
人はいつ死ぬか分かりません。悔いのない人生を!